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COLUMN 2025/06/192025JBC(ジャパンバリスタチャンピオンシップ)出場に向けて – written by ナオ

以前、ブログで「JBCってなに?」というお話をマシロちゃんがしてくれましたが、
今回私からは「じゃあ実際に何をやっているの?」というところをご紹介したいと思います。
JBC(ジャパン バリスタ チャンピオンシップ)では、ただ美味しいコーヒーを淹れるだけではなく、自分の“表現したい味”に向かって、豆選びから抽出の一秒一滴まで、すべてを突き詰めていきます。
hugcoffeeからはマシロちゃんと私、ナオが出場させていただきます。
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取り組んでいることは、
• コーヒー豆の選定
• 焙煎温度やエイジングの検証
• エスプレッソの抽出調整
• ミルクビバレッジの検証
• プレゼンのテーマ構築
・使用するミルクの選定
• ミルクスチーム
・分け取りの練習
などなど…書ききれないほど盛りだくさん。
その中でも今回は、焙煎温度とエイジング検証に絞ってご紹介します。
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焙煎検証では、同じ豆を違う温度で焙煎し、焙煎温度による味の違いを検証します。同じ豆でも、焙煎時の温度がほんの少し違うだけで、甘さやフレーバーの出方が別物に感じられるほど変わることがあることに驚きました。
そして、それぞれの焙煎豆はエイジングの進み方も異なります。毎日カッピングを通して状態を追いかけていきます。

さらにコーヒー豆の状態から、
エスプレッソの状態に至るまで、
どの工程にも、それぞれ繊細な味への影響力があります。
• 豆の量
• グラインドサイズ
• 抽出温度
• 抽出時間
こういったほんのわずかな違いが、
最終的な味に大きな影響を与えるので、その組み合わせは何万通にもなります。
その中からベストを探すという作業はとても根気が要ります。
1秒の違い。
たった1g、いや0.1gの差で
甘さが伸びたり、酸の表情が変わったりするからです。
まるで化学の実験のようですが、
それが日々のバリスタの仕事でもあり、
そして私の一番好きな時間でもあります。
同じコーヒーなのに、1グラム違うだけで味が変わる。
ちょっと不思議で、ちょっと面白くないですか?わたしはこのコーヒーの奥深さが大好きです。
今回のJBC参加を通して、ひとつの豆をとことん細かく突き詰める機会をいただいていることは私にとって楽しく、ありがたい経験です。
私が日々取り組んでいるこの検証が、
コーヒーの面白さや奥深さに触れるきっかけになったら嬉しいですし、
さらにはわたしのエスプレッソを通してそんなふうに感じていただけるように、
これからも研究と挑戦を重ねていきます。
練習ができるのも、ご指導くださるゆかこさんをはじめ、複雑なスケジュール・シフトを調節いただいたり、
店頭に立ってくれるスタッフのみんなのおかげです。
同時に様々なところでいろんなプロジェクトが動いてるhugcoffee。
全てはお手元のカップのコーヒーの美味しさにつながっていると思います。
そのひとつとして、見守っていただけたら嬉しいです。
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出場日:7月31日(水)
東京予選期間:7月29日(月)〜 8月1日(木)
会場:東京ベルエポック製菓調理専門学校
〒134-0083
東京都江戸川区中葛西4丁目2-5