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COLUMN 2025/11/14生産者とつながる一杯:RosmaグループをHUG COFFEEに迎えて
先日、グアテマラのRosmaグループの生産者
アレハンドロ・モラレスさんと、奥様のミシェルさんがHUG COFFEEに来てくださいました。
お二人は現在、日本各地の取引先を訪問中で、HUG COFFEEへの訪問は今回が初めて。
そして、私たちが生産者の方を店舗にお迎えするのも初めてのことでした。
日頃から現地に足を運んでいる私たちにとって、生産者の方が静岡まで来てくださると聞いた時は、胸が高鳴りました。
カッピングと生産者トーク
当日は、グアテマラのコーヒーをテーマにしたカッピングと、
Rosmaグループの活動を紹介するトークセッションを実施しました。
現地でのカッピングでは、全員が感じたフレーバーを出し合いながら
オープンな雰囲気で進めるのが印象的でした。
その空気感を、今回HUGのバリスタたちにも体験してもらいたい──
そんな想いからこの会を企画しました。
再会と温かな空気
数ヶ月ぶりの再会。
アレハンドロさん、そしてミシェルさんの変わらない穏やかな笑顔に迎えられ、
焙煎所の空気は一気に和やかに。
この日カッピングしたのは、Rosmaグループのロット8種。
焙煎違いや農園違いを織り交ぜながら、
それぞれの背景やストーリーを共有し合う時間となりました。
気づけば予定を超えて熱中していたほど、学びの多いひとときでした。
Rosmaグループの歩みと想い
Rosmaグループは、グアテマラCOE(Cup of Excellence)に
何度も入賞している実力派農園。
そして今年、ついに念願の1位を獲得しました。
その成果の裏には、長い年月の努力があります。
初期は道路も水路もない環境からのスタート。
「より良いコーヒーを育てるには水が必要。
収穫したチェリーを早く加工するには道路が必要。」
その課題を15年かけて一つずつ解決してきたのです。
広がる活動:「Xinabajul Project」と「Coffee KINDER」
Rosmaグループは、自社農園だけでなく地域の生産者たちを支援する
“Xinabajul Project” を立ち上げ、
品質向上や栽培・精製技術の共有を通じて
ウエウエテナンゴエリア全体の発展に貢献しています。
また、働く母親ピッカーのための託児所 「Coffee KINDER」 を設立。
ピッカーの子どもだからという理由で社会に取り残されることがないよう、
働く人の環境をとても大事にしているのが印象的でした。
子どもたちが教育の機会を失わず、
安心して学べる環境づくりにも力を注いでいます。
Alejandroさんの言葉

“Coffee is life(コーヒーは人生)”
その言葉には、Rosmaグループのすべての活動が詰まっていました。
スタッフからの質問で、
「私たちは焙煎後のコーヒーのフレーバーをお客様に伝えているが、
アレハンドロさん自身はお客様にどんなことを伝えたいですか?」
と尋ねたところ、彼は少し考えてから、穏やかにこう答えてくれました。
「まずは“感謝”を伝えたい。
世界中にたくさんのスペシャルティコーヒーがある中で、
私たちのコーヒーを選んでくれたことに心から感謝しています。」
その言葉は、生産者としての誇りと、
飲み手への深い敬意を感じさせるものでした。
彼にとって“良いコーヒーを作ること”とは、
ただ品質を追求するだけでなく、
その先にいる人々と気持ちを通わせること。
それが、Rosmaグループのコーヒーに込められた本当の価値なのだと感じました。
販売中のRosma農園コーヒー
HUG COFFEEでは現在、
今回の来訪でも話題となった グアテマラ・Rosma農園 H1(ナチュラル) を販売しています。
48時間レストチェリー精製による、
ベリーのような果実味とクリーンな余韻が特徴のロットです。
生産者の想いを直接感じた今、
この一杯を改めてお客様に届けられることを誇りに思います。
まとめ
生産者との距離が近いほど、コーヒーの味はもっと深くなる。
今回の訪問は、そのことを改めて実感する時間でした。
Rosmaグループの情熱、誠実さ、そして笑顔。
そのすべてが、私たちのこれからの一杯に確かに息づいています。
“Muchísimas gracias, Alejandro y Michelle ☕️🇬🇹”
