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COLUMN 2025/04/15「登山とコーヒー、軽さと味のちょうどいい関係」

山で味わう、最高の一杯を求めて
ひんやり澄んだ空気の中、山で飲むコーヒーは格別。
登頂の達成感に包まれながら、湯気立つカップを手にするあの瞬間。
その一杯は、ただの飲み物じゃなく、心と体を整えてくれる“ご褒美”です。
晴れた空、遠くの山並み、静けさ――
自然の中で飲むコーヒーには、街では得られない豊かさがあります。
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コーヒー好きが直面する「山の現実」

私もこれまで、ハンドドリップセットをザックに詰めて山に向かっていました。
豆、ミル、フィルター、マグカップ……人数分ともなると、かなりの荷物です。
それでも欠かせなかったのは、山でも“ちゃんと美味しいコーヒー”を味わいたかったから。
ただ、悩みはコーヒーかすの後始末。
汁漏れ、臭い、衛生面。下山まで何日も持ち歩くのはストレスでした。
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ドリップバッグに切り替えてみたけれど
そこで次に試したのが、手軽なドリップバッグ。
荷物は減って、味もそこそこ。だけど――
• ゴミがかさばる
• 風で倒れて粉がこぼれる
• 使い終わったコーヒーかすは、自然分解しにくい(窒素を含むため)
環境負荷を考えたら、当然山に捨てるわけにはいきません。
登山では、「山に優しい選択も大事」。
自然に寄り添いながら、自分も満たされる方法を探すようになりました。
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軽さ vs 美味しさのせめぎ合い
日帰りや一泊なら、多少の荷物も許容範囲。
でも、長期縦走やロングトレイルになると話は別。
たった数百グラムが、体力や気力をじわじわ削っていきます。
けれど、歩くことしかできない日々の中で
「ホッとできる一杯」があるだけで、心が軽くなるのも事実。
だからこそ、軽さと満足感のバランスは、山道具選びの大切な視点なんです。
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そしてたどり着いた、理想の一杯

そんな中、出会ったのがフリーズドライのスペシャルティコーヒー。
• お湯を注ぐだけで本格的な味わい
• 洗い物もなし、ゴミも最小限
• 重さは外装含め、たった約5g(ドリップバッグの1/3)
使われている豆は、店頭でも提供している「hug Blend(ハグブレンド)」。
おいしくて、軽くて、山にもやさしい。
今の自分にとって、これがいちばん心地いいコーヒーです。

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最後に
「山にコーヒーなんて、ぜいたく?」
そう思っていた時期もあります。
でも、疲れた体にじんわり染みる一杯が、
次の一歩を後押ししてくれることもあるんです。

山に優しく、自分にもやさしいコーヒーの選択。
あなたの登山にも、そんな一杯を持って行きませんか?