NEWS&topics

3カ国をめぐるコーヒーの旅

今年もハグコーヒーは中米の農園視察に行ってきました!
知らない方もいるかと思いますが、実は中米エリアはコーヒー天国とも言えるほど有名なコーヒー生産エリア。
その中でも今回はハグコーヒーでも取り扱いのあるメキシコ、ニカラグア、グアテマラと3ヶ国を巡ってきました。

定期的に農園を訪れていますが、もちろん遊びに行っているわけでもなく、ただただ無意味に農園に行きたいというわけでもありません!!笑

今回の農園視察は
・品質チェック
・今年収穫されたばかりのコーヒー豆をカッピング(テイスティング)
・生産者との信頼関係を構築

これらを目的としたものです。
だいぶニッチな内容とはなりますがぜひ最後まで読んでいただけたらと思います。

メキシコ編
【生産者の本音:現地の方が飲む日本で焙煎したコーヒーの反応は!?】

普段飲まない、日本で焙煎したコーヒーを飲んでもらうことで新しい発見が得られるのではないかと思い実際に飲んでいただきました

生産者は収穫してすぐのタイミング、
片や日本の場合は、船積みで届いてからとなるので早くても半年後の品質チェックとなります。

彼らは、採れたての豆が持つフレッシュな酸味や、ダイレクトなフレーバーを重視する傾向があるように感じました。

一方、焙煎によって引き出された複雑な風味や、時間経過によって引き出される甘さには新鮮な驚きがあったようです。

この違いをお互い認識した上で、こちらが求めるコーヒーを知ってもらうことができ、新たな発見とともに日本のマーケットが求めるコーヒーを知ってもらういい機会となりました。

グアテマラ編
【標高2000m超え!ロズマグループの秘密と挑戦】

グアテマラシティから険しい山道を登ること数時間。標高2000mを超えるウエウエテナンゴ地区は、昼夜の寒暖差が大きく、高品質なコーヒー豆が育つことで知られています。

この地で、家族の絆を大切にしながら、スペシャルティコーヒーの栽培に情熱を注ぐのがロズマグループです。彼らは、家族経営の農園だけでなく、地域の他の農園とも連携し、ウエウエテナンゴコーヒー全体の品質向上を目指しています。

そして何よりグループ内の仲がいい。
食事の時間も農園を歩いている時も常にガハハ笑いが絶えないほどいつも楽しそう笑

ロズマグループでは、より良いコーヒー豆を育てるために、様々な工夫を凝らしています。例えば、数年に一度行う”カットバック”は、古い枝を切り落として新しい枝の成長を促すことで、コーヒーの木の活力を保ち、質の高い実をつけるために欠かせない作業を行っています。

そして乾季でも安定的に水を供給できるようにしています。

特筆すべきは、彼らが実践から得たデータをグループ全体で共有している点です。
カットバックという処方は他の農園にも共有され同じシステムを取り入れています。

これらの努力が実を結び、ロズマグループのコーヒー畑では、コーヒーの木が青々と生い茂り、昨年にも増して健康な状態です

完熟した高品質のコーヒーチェリーを収穫するためには、適切な管理はもちろんのこと、栄養豊かな土壌と安定した水が不可欠です。スペシャルな品質を目指す彼らにとって、土と水はまさに生命線なのです。

その結果、コーヒーの木が青々と生い茂っており昨年よりもさらに健康な状態に。

美味しいコーヒーには完熟した品質のチェリーは必須ですし、そのために必要な栄養源である土や水はスペシャルな品質を目指す彼らにとってとても重要な要素なのです。


ニカラグア編
【感動の瞬間】ニカラグアCOE1位のコーヒーを、収穫を支えるピッカーたちへ
長年にわたり深い頼関係を築いてきたニカラグアのブエノスアイレスグループ
3度目の訪問となる今回は、収穫期終盤を迎えた農園で、これまで以上に心に残る特別な時間を過ごしました。

ニカラグアの多くの農園では4月上旬に収穫期が終わりますが、標高が高く冷涼な気候のモンテリバノ農園では、まだ収穫が続いていました。そこで働くピッカーたちに、なんと!ニカラグアCOEで1位に輝いた Los Alpesのコーヒーを、まさにそのLos Alpes農園で働く彼らに提供するという、感慨深いシチュエーションが実現したのです。

かねてよりお付き合いのあるイーコムジャパンさまからの発案によりこの特別なコーヒー提供が実現しました。

失礼ながら、お金がもらえれば焙煎されたコーヒーには興味がないのではないか...と想像していましたが、コーヒーを淹れる前にオルマンさんからの温かい挨拶が始まると、あっという間に人だかりができました。
そして、抽出されたコーヒーを求めて大行列が!笑

手渡されると、彼らの顔には笑顔が広がりました。

そして、夜のディナー会場に足を踏み入れると、さらなるサプライズが待っていました。ブエノスアイレスグループから、長年の信頼関係と品質向上への貢献への感謝の気持ちを込めて、私たちの会社名が刻まれた立派なトロフィーが贈られたのです。

その温かい心遣いに、胸が熱くなりました。
さらに驚いたことに、ニカラグア政府関係者の方からも、同様に感謝の意を表した盾をいただき、言葉を失いました。
オルマンさんのホスピタリティ、そしてブエノスアイレスグループの皆様、ニカラグア政府関係者の皆様からの温かい感謝の気持ちを受け止め、私たちも、より一層高品質なコーヒーを日本の皆様にお届けすることで、彼らの努力にこたえていきたいと改めて考えさせられました。

----------------------------------
今回の視察を通して、コーヒー一杯の背景には、それぞれの土地の歴史や文化、そして何よりも生産者のたゆまぬ努力があることを改めて認識しました。
この貴重な経験を活かし、これからも高品質なコーヒーを皆様にお届けするとともに、生産地の持続可能な発展に貢献できるよう努めてまいります。
中米の豊かな大地と、そこで出会った温かい人々に心から感謝し締めくくりたいと思います!

SHARE

前の記事 次の記事