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私がハグで働く理由 Vol.17 りの

横浜の看護大学を卒業して地元静岡に戻ってきた頃私は総合病院で働きながら地元にある"行きつけのお店"になるお店を探していました。慣れない環境の中で、日々の緊張や疲れを抱えたまま過ごす中で、ふっと肩の力を抜ける場所を探している時に出会ったのがhug coffee南町店でした。最初はかなり緊張して通っていましたが、気づけば私にとって大切なひと息つける、サードプレイスになっていました。


総合病院で看護師として働いた3年間、私は急性期の循環器内科・呼吸器内科、外科病棟で患者さんと向き合っていました。ひとつひとつの変化も見逃さない緊張感の中で過ごす時間は、大きな学びで、やりがいでもあり、今の自分を作った土台です。しかし、病院という枠の中では触れられない部分があることに気づき、訪問診療の道を選びました。訪問診療はその人の生活そのものがケアの対象になります。
玄関の匂い、部屋の光、食卓の雰囲気、そのすべてが、その人のらしさであり、病気の背景でもあります。

生活に寄り添うことで初めて見えてくる安心や課題があり、それに触れられることが大きな学びになっています。

今年の10月、大阪のYES GOOD MARKETへ遊びに行きました。
(昨年京都での開催の際に社長からすごく楽しいイベントがあるから行ってみたほうがいいよ、と言われたことが忘れられず、今年は必ず行こうと、意気込んだイベントです笑)

そこでhugのブースに沢山の人が列を作っていて、先輩スタッフがお客さんにドリンクを渡すたった数秒のやりとりで、お客さんの表情がふっとやわらぐ瞬間がいくつもありました。その光景を見た時、不思議なくらい胸が熱くなりました、hugが大切にしている力を目の前で感じた瞬間でした。
その時、ひとつの気づきにも辿りつきました。看護師の仕事もコーヒーも、形は違っても"人の生活に寄り添う"という点で同じだということ。

扱うものは違うのに、根っこにある“思い”は繋がっています。
そのことに気づいた瞬間、

これまでやってきたことが一本の線になりました。そして、心の中に自然と芽が出て“ここで働きたい”と強く思いました。



hugで働きたいと思えたのは、
勢いではなく、積み重ねてきた看護師の経験が導いてくれた感覚でした。
誰かの今日を少しでも良くする“ケア”の延長線上に、hugの空間がすっと重なったからです。

いま、私は看護とhugの両方に関わっています。これからもひと息つきたい誰かのそばにそっと寄り添える存在でいたい、サードプレイスでありたい、

そんな思いでhugに立っています!


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