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COLUMN 2026/04/28私がハグで働いた理由 ― BINGO BAKERY 福岡憲太郎さん
今回の卒業生ブログは新企画✨
ケンタロウさんへのインタビュースタイルでお届けします!
聞き手:理乃、沙友里
― hugcoffeeで働く前のことを教えてください!
高校卒業してすぐ、化粧品会社に就職したんですよ。
給料もよくて、土日休みで、ボーナスもある。
安定してて、当時はそれが正解だと思ってました。
でもなんか、違うなって。
職場の先輩たちが休日にパチンコや麻雀の話で盛り上がってて、
仕事を楽しんでる雰囲気が全然なくて。
18、19歳の自分には、大人ってつまんないなって映ってました。
給料で好きな服買ったりはしてたけど、
このままでいいのかなっていう気持ちはずっとありましたね。
― そこからhugcoffeeにどうやって出会いましたか?
友人がきっかけです。職場が一緒だったんですけどバンドをやってて、
髪長くてヒゲもすごくて、ピアスもして。
職場の中でちょっと異質な存在で、なんか気になるなって遊ぶようになって。
その友人から、静岡にコーヒー屋さんができるって聞いて。
2011年のオープン直後に一緒に行ったのが最初です。
当時はまだ、そこまで知られてなかったと思います。
そこにいたのがりゅうさんとたいしさんで。
2人ともロン毛でおしゃれで。職場には絶対いないタイプの大人でした。
お客さんも個性的な人ばっかりで、
自分の好きなことをやってる人たちが集まってる場所でした。
それがカウンターカルチャーだって、後から言葉が追いついた感じです。
とにかくそういう場所に、強く惹かれました。
それから2年、ほぼ毎日通いました。
― 働きたいと伝えたときは、どんな反応でしたか?
「旅してきたら」って言われました。
せっかく仕事辞めるんだったら、社会に出て長期で休める期間なんてないんだから。
いつでもいいから戻っておいでって。
りゅうさんもたいしさんも、若い頃に東南アジアやインドを旅してて、
海外の面白さを知ってるから、
そういう経験をしてきなさいって背中を押してくれました。
だからお客さんたちに寄せ書きしてもらって、
1年間バックパックで東南アジアとインドを回りました。
帰ってきたら新店舗ができてて、挨拶しに行ったら一言。
「シフトいつ入れんの?」
もう仕事が始まってる、みたいな感じで(笑)。
でもそれが嬉しかった。帰る場所があるって、すごく豊かで大事なことで。
だから遠くまで行けた気がします。
― 実際に働いてみて、どうでしたか?
お客さんとして通ってた時はわからなかったけど、
入ったらめちゃくちゃ厳しかったです(笑)。
こんなに大変だと思ってなかった。
考えることも多いし、神経も使うし、なめてたかもしれないですね、正直。
でも、hugcoffeeってひとつの会社で職人技術とビジネス感覚の両方が学べる環境があるんですよ。
それって、なかなかないと思うんです。
小さなコーヒーショップで学べないことが、ここにはたくさんある。
個性的なスタッフばかりの中で、
自分はキャラで勝負するのは無理だなと早々に気づいて(笑)。
だからイベント企画とか物販とか、自分以外のものを使って売上をつくることを考えるようになりました。
いろんな人を巻き込んで、何かを組み立てていくのが、自分には合ってたんだと思います。
たいしさんによく言われたのが、
「筋を大切にしなさい」って言葉で。
礼儀とか気遣いとか、ものごとのストーリーとか。
何をやるにしても筋を通すことが、いろんなことに繋がっていくって。
今でもずっと大事にしてます。

店長を務めた伝馬町店時代
― たいしさんから、ケンタロウさんはhugの客層を広げた人だと聞きました。
そうなんですか、嬉しいですね。
自分ではそんなに意識していなかったけど、確かにいろんな人が来てくれるようになった気はしていました。
当時のhugcoffeeって、どちらかというと個性的というか、ちょっと派手な人たちが集まるイメージがあったと思うんですよ。
そこだけじゃない層というか、もっと幅広い人たちとの接点を作れたのかもしれない。
今も通い続けてくれてるお客さんが多いって聞くと、本当に嬉しいです。

―その後、沖縄や海外へ行かれたのはなぜですか?
コーヒーとのペアリングを突き詰めていくうちに、自分でパンを作りたいって気持ちが生まれてきて。
コーヒーをいかに楽しむかの延長で、
一番合う美味しいパンやケーキを自分で作れたら、って。
それでりゅうさんが縁をつないでくれて、
沖縄のパン屋・CACTUS EATRIPへ修行に行きました。
沖縄2年、カナダ1年、イギリス4年です。
カナダには12月に着いたんですけど、パン屋さんって11月には人を雇い終わってて、
仕事が全然見つからなくて。
マイナス20度の中、奥さんと二人でウーバーイーツをしながら、
履歴書を1日に20件持ち込む日々でした。
でもそういう経験を一緒に乗り越えたから、もう完全に同志ですよね。
あの頃があるから、今どんなことがあっても二人でやっていける気がしてます。
イギリス🇬🇧BOSTOCK BAKERYでの修行時代
―イギリスでの4年間は、どんな時間でしたか?
パンの技術だけじゃなくて、ライフスタイルそのものが変わりました。
hugcoffee にいた頃は、夜中まで働いて仕事終わりにクラブ行って、
みたいな生活で。街の遊び方しか知らなかった。
イギリスに行って、登山やマラソンを始めて、アウトドアの楽しさに気づいて。
それまで全然興味なかった世界が開けた感じがしました。
自分が好きなものが増えると、地元に戻ってきてからも楽しみ方がわかる。
外に出ないと気づけなかったことばかりでした。
あと、イギリスって流行りがないんですよ。
みんな好き勝手に自分の好きなことをやってて、出会う人出会う人、こんなことやってるんだっていう人ばかりで。
詩の大会に出てる同僚がいたり、全然知らないジャンルに挑戦してる人がいたり。
そういう環境にいたら、自分も何かやってみようって挑戦のハードルが自然と下がっていくんですよね。
―今夏、清水にお店がオープンされますね。場所について教えてください。
静岡市清水区銀座11-24、旧・洋菓子喫茶富士の場所です。
戦前から続く地域に長く愛されてきた喫茶店で、ケーキがなんと200円。
毎日オーナーさんが手作りして、地元の人たちに親しまれてきたお店だったそうです。
元オーナーのおばあちゃんが、工事が始まってから毎日歩いて見に来てくれてて。
会いに行ったら、「パン屋さんが来るって聞いてるよ、嬉しい、みんなに報告するね」
って言ってくれて。
その言葉がすごく嬉しくて、ここでやるんだなって改めて思いました。
今日の清水銀座でのLIFE NEW &OLD MARKET出店
―最後に、hugcoffeeで働いて一番大事なことを教えてください。
遊びも仕事も、全部つながるってことを体感できたことですかね。
走りながら良いひらめきが浮かんだり、キャンプで出会った人がイベントになったり。
全部仕事に繋げようなんて考えなくていい。
本気で遊んでみたら、意外と仕事に繋がっちゃう。
そういう時間があるから、仕事のアイデアも出てくる気がしてます。
パンはツールで、その先に届けたいのは、旅と仕事と遊びの中で見てきた、世界の豊かさだと思っています。
hugcoffeeがなかったら、たぶんそこに気づけなかった。
カウンターカルチャーに憧れてふらっと入ったあの場所が、
今の自分のベースになってます。
_______
ケンタロウさん、貴重なエピソードや体験を分けてくださり、
本当にありがとうございました!
いろんな人を巻き込んで心地の良いグルーヴを生み出してきたケンタロウさん。
今回のインタビューでも、私たちに良い風を巻き起こしてくださいました。
■ DATA&EVENT
『BINGO BAKERY』オープン記念✨ POP-UPツアー開催中!

■ツアースケジュール
▶︎4/25(sat) 紺屋町店終了
▶︎4/26(sun) 両替町店終了
▶︎5/2(sat) 西門町ロースタリー
▶︎5/3(sun) 藤枝駅前店
▶︎5/9(sat) 入船横丁店
▶︎5/10(sun) 静岡市歴史博物館店
▶︎5/23(sat) ターントクルこども館店
▶︎5/24(sun) 南町店
■時間
12:00〜売り切れ御免!
■パンの内容
ツアー中、数種類のパンが順ぐり登場✨🥐🥖🥯
おたのしみに!
▶︎新店舗この夏OPEN
BINGO BAKERY
〒424-0817
静岡県静岡市清水区銀座11-24
(旧洋菓子喫茶富士)

