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一杯のコーヒーが実るまで。沖縄・振慶名珈琲園で見た景色

コーヒー生産国と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは中米やアフリカではないでしょうか。一方で近年、気候変動の影響によってコーヒー栽培の適地は少しずつ変化しています。

そんな中、私たちが関心を持ったのは沖縄でのコーヒー栽培の現実でした。

今まで中米に行きコーヒーの生産現場を見てきましたが自国でのコーヒー栽培の現状がどんなものか興味があり、沖縄県名護にある振慶名(ぶりきな)珈琲園へ訪問しました。


代表の宮城さんとの偶然の出会いはhugcoffee藤枝駅前店で始まりました。

農園に訪問したのは育苗、定植の期間。
チェリーはすでに収穫を終えた時期ではあるが
コーヒー農家としては、ロースター・バリスタさんにもっと知っていただきたい
「チェリーより前」の部分。

車に乗り振慶名農園へ向かう景色を見ながら、
初めて中米で感じたあの忘れられない光景と感情が再び蘇った。

振慶名珈琲園は1000坪の敷地を保有しており、
農園では現在カティモールやリベリカ、ゲイシャ、SL28など…約10種類近くのコーヒーを育成している。

シェードツリーには沖縄ならではの
カラキやアセロラ、バナナなどを植えることでテロワールを大切にしている。

実際に訪問し、
想像を超える生産現場のリアルや作業風景に驚かされました。
本来であれば生産処理やコーヒーチェリーのピッキングには何人ものスタッフが携わっている中、宮城さんは農園の管理から精製処理まで全て自身の手で行っている。

沖縄という土地のテロワールを大切にし、
ハウス栽培ではなく自然栽培での育成に力を入れており、宮城さんがたどってきた検証の歴史を随所に感じられる。


こうした積み重ねは確実に評価へとつながり、2022年には国内で2番目となるQ認証を取得。宮城さんの栽培に向き合う真摯な姿勢が形となって表れている。

まだまだ沖縄でのコーヒー栽培の歴史は浅く、参考にできる前例がない中で、安定した高品質のコーヒーを育てるため毎年少しずつデータベースを集めていく。
一つのファクター検証が出るまでに5年かかるため、栽培データを集めていく行程ははるかに険しい道のりだと容易に想像がつく。

規模や環境が違えど自分の好きな土地で栽培するコーヒーに対する情熱は中米視察で感じた生産者の想いとシンクロした。

宮城さんとの会話の中で何度も感じたのは、

「やんばるコーヒー」の名を広めたい。

という強い想いだった。

その熱い想いが宮城さんを突き動かしているのかもしれない。
何より宮城さん自身のコーヒー愛は、話を聞いてる私たちを飽きさせない。

コーヒーは魅惑的で楽しいもの。


苦労はつきものだがそんな苦労を上回るほど熱中させてくれる。
そんな力がコーヒーにはあるのだと改めて感じさせられた。


"やんばるコーヒー"を通して沖縄のコーヒー産業を確立し、
わたしたちの手元に届くときが待ち遠しい。

今回農園視察を快く快諾してくれた振慶名珈琲園さま、ありがとうございました!

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