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COLUMN 2025/04/18コーヒーの価値をもっと伝えたくなった理由~農園視察の報告会を行いました~

先日、hugcoffeeの焙煎士ゆかこさんが
メキシコ・ニカラグア・グアテマラのコーヒー農園を視察してきました。
その報告会に参加し、現地のリアルな状況や生産者の声、取り組みを知ることができました。

話を聞いて感じたことは想像以上に深いものでした。
今回は、報告会で印象に残ったことを3つの視点に分けて、ブログとしてまとめてみます。
1|コーヒー農園の環境は、想像よりずっと過酷です

現地での生活の話がとても印象的でした。
清潔な水が手に入らないエリアや、急な斜面での収穫作業、赤ちゃんを抱えて働く女性たち。
当たり前のように飲んでいたコーヒーの向こう側に、こんな現実があったこと。
水が貴重な土地では、生産処理に使った水をろ過して自然に返す工夫をしていたり、
人手不足で熟したコーヒーチェリーが摘み取れないまま残ってしまうこともあるそうです。
そういった現場の声を聞くと、
「私たちがコーヒーの価値をもっとしっかり伝えていかなければ」と強く思いました。
ただ“おいしい”だけじゃなくて、その背景にある手間・時間・努力・想いまで、ちゃんと届けたい。
2|おいしいコーヒーは、現地の努力の結晶

報告会では、生産地での最新の技術導入や工夫についても詳しく聞くことができました。
たとえば、ワインの発酵技術をベースに取り入れたアナエロビック製法では、豆を均一に発酵させるため回転するタンクを使用していたり、欠点豆を取り除く最新の機械を導入していたり。
品種や発酵方法、水の使い方に至るまで、すべての選択に理由があることに驚かされました。
ただ、その一方で、まだ技術が追いついていない部分もあるということも知りました。
そうした場面では、現地の人たちがアナログな工夫や経験に頼りながら、品質を守っているのだそうです。
たとえば、豆の選別を水に入れて沈み具合で判断したり、
品種や発酵度合いの違いが見た目ではわからないために、チェリーを実際にかじって味で見極めるという話もありました。
テクノロジーだけでは補えない領域を、人の手と感覚で支えている。
そのリアルな努力に、コーヒーの“奥行き”を感じました。
3|生産者の誇りが、コーヒーの未来をつくっている

グアテマラのRosmaグループでは、収穫からパッキング前までの行程を自社で管理し、品質を守るための設備や環境を整えているとのこと。
また、ウエウエテナンゴ地域では、農園どうしが協力して地域全体でブランド化を目指す取り組みもされていて、
生産者自身が「コーヒーの価値を上げたい」と強く思っていることが伝わってきました。
hugcoffeeで働いていると、「いい豆を仕入れること」は当たり前のように思えるけれど、
その裏にあるのは、“いい豆をつくろうとしてくれている人たち”がいるからこそなんだと実感しました。
最後に|世界のどこかと、コーヒーでつながっている

今回、現地に行ったわけではないけれど、報告会を通してコーヒーという飲み物が持つ広さと深さを感じました。
1杯のコーヒーがカップに注がれるまでに、
どれだけの人の時間と技術と想いが詰まっているのか。
それを知るだけで、味わい方も、伝え方も、きっと変わるはずです。
今回視察に行った焙煎士は、hugcoffee 西門町店にいます。
興味のある方はぜひ、お店で直接話を聞いてみてください。
hugcoffeeは、これからも
コーヒーを通して、世界とつながる場所でありたいと思っています。




