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私がハグで働く理由 Vol.5 カイ

こんにちは、紺屋町店のかいです。
普段お店で「踊ってる人!」とか「ドレッドの人!」って言われがちですが、
今日はちょっとだけ、僕自身のストーリーを話させてください。

小学生の頃の僕は、将来は主演を張る俳優になる予定でした。本気でそう思ってました。
毎週末、静岡から都内の養成所に通ってレッスン漬け。
小さな体で「スターになるんだ!」と信じていたあの頃が、今となってはちょっと懐かしいです。

今の見た目の象徴でもあるドレッドヘアは、憧れていたダンサーの真似がきっかけ。
踊ってるときのシルエットが一番かっこよく見えるのは、僕にとってはやっぱりドレッドなんです。
これだけはずっと譲れない、自分らしさのひとつです。

僕の価値観を大きく変えた出来事のひとつが、親に連れて行ってもらった野外パーティー「Body&SOUL」。
年齢も性別も国籍も、肩書も何も関係なく、音楽だけで一つになるあの空気。
目の前で起こる「人の混ざり合い」に衝撃を受けて、「これが自分の世界だ」と確信しました。
その感覚は、今も自分の中にずっと残っています。

家族もなかなか個性的で、
父はダンサーで、一緒に踊ったり家でもノリノリで練習することもあります。
母はパーティー好きで、僕のDJイベントにも遊びに来てくれます。
弟はプロスケーターで世界中を飛び回っている自由人。一緒に飲みに行くこともあるし、DJの練習をすることも。
まとまりのある家族です…とは言えないけれど、
それぞれが自由奔放に、自分を楽しんで生きてる家族です。

ダンスを始めたのは18歳のとき。
hugに通い始めたのもちょうどその頃で、練習前後にコーヒーを飲んで一息つくのが習慣でした。
クラブ遊びを通じてパーティーの空気にのめり込み、気づけばレコードを集める日々。
現場で“曲がバチッとハマる瞬間”の快感は、もう言葉になりません。

高校を中退した後は塗装屋で働いていた時期もありました。
でも、音楽とダンスをもっと日常に取り入れたいという気持ちがどんどん強くなっていって。
hugに通う中で、「コーヒーを通じて音楽やアートが街に溶け込む感じ」に惹かれていきました。
接客も飲食も未経験だったけど、気づけばもう飛び込んでました。

今、僕が大切にしているのは「日常に非日常を演出すること」。
エスプレッソの味も、BGMの選曲も、その日の空気やお客さんの表情を見ながら調整しています。
まるでDJのように、その瞬間の“気持ちよさ”を作っていくのが楽しくてたまらないです。

「また来ちゃった!」「忘れられなくて来たよ!」
そんな言葉をもらえる瞬間が、一番うれしい。
誰かの生活の中で、自分のいる場所が「大事な場所」になっていると感じられたとき、
この仕事を選んでよかったなと思います。

自分で作るオリジナルのプレイリスト、踊ってる動画、イベントの飾りつけやセッティング。
そういったところでも、自分の“色”を出せるのがhugの良さだなと感じています。

休みの日は、美味しいご飯とお酒があればそれで十分。
昼から飲み歩いて、夜はそのままクラブへ行って音楽を浴びながら飲む。
これが僕の最高の休日ルーティンです。

いつか、自分のお店を持ちたい。
今やっていることをもっと深化させて、ここでしか味わえない空間をつくりたいと思っています。
その日が来るまで、hugで修行しながら爆走中です。

最後にひとこと。
「乾杯しましょう🍺」
hugcoffeeで、お待ちしています。

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