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COLUMN 2025/02/05家康の愛した『山椒』_____時を経て、現代へ 吹き抜ける心地よい風 【hugcoffee静岡市歴史博物館店】

家康の愛した『山椒』
_____時を経て、現代へ
吹き抜ける心地よい風
【hugcoffee静岡市歴史博物館店】
慶長十四年(1609年)、駿府の地に隠居した家康は
由比の山中で鷹狩りを愉しんだその帰り路、
休息のため近くの庵に立ち寄りました。
その庵は鎌倉時代より続く『西湖山・林香寺』という寺で、
家康はそこで一杯の冷水を望みました。
寺の天倫和尚から差し出された水には
一枚の葉が浮かべられていました。
水を飲んだ家康は、その葉の爽やかで香ばしい風味にいたく感動し
その木の生える山ごと寺の知行地として与え、
駿府と江戸に献上させることにしました。
その木は《山椒》でした。
遠く蜀の国からもたらされた山椒は当時まだ珍しく、
家康の新鮮な驚きや、一服の水に込められた和尚さまのもてなしの心は
いまは遠くより想像するほかないのですが
そのエピソードを知ってから、せめてその当地にぜひ足を運んでみたいと思い
由比に今も残る『林香寺』を訪ねました。


山を背に駿河湾を望む高台に位置し、その美しい眺めが
故郷中国の西湖の風景に重なったことから名前が付けられたそう。

親切にもお寺のご子息に境内をご案内いただいている間中、
吹き抜けていた心地のよい風。
和尚さまのもてなしの心と
山椒の葉が浮かべられた一杯の水で
喉の渇きを潤した家康もまたこの場所で、
この爽やかに吹き抜ける風を感じていたのかもしれない。
そんなことをふと想像してみると、
心はふわりと時を越え、なんだか少し
歴史上のひとこまが身近に感じられ
温かな心のやりとりに、繋がる気がしてきました。
向こうには駿河湾の美しい眺望が広がる。

寺には当時山椒が育てられた様子を示す貴重な地図が残されている。



時間の経過と共に、やがて生きた木と仏は一体となる。

さて
時を経て現代へ。
同じ土地を生きる私たちから尊敬の意を込めて、
芽吹きの春を待つ、山椒を使った季節の飲み物をご用意しました。
遠く、歴史の一頁に思い馳せながら皆さんも、
ミュージアムカフェへ一服しに
いらしてくださいね☺ 🍵 🌿
2025.1月吉日
現地取材/レポート✍ 📸
古閑・清澤
_____
《 春待つ季節のおすすめ 》
家康の愛した『山椒』
『山椒緑茶』
静岡県産茶葉と山椒の風味が繊細に香る、爽やかな緑茶。
『山椒抹茶ラテ』
静岡県産抹茶と朝霧牛乳を使用した抹茶ラテに、
ハグオリジナル《山椒七味》を薫らせて。
『ハグオリジナル七味』
江戸中期、今から289年前に長野市善光寺の境内で、
初代礒五郎が七味唐辛子を売り出したことに歴史がはじまる
「八幡屋礒五郎」と「hugcoffee」のコラボレーション。
《山椒》とその他6種のスパイスが香る、渾身のオリジナル七味。
▶︎オンラインショップ
https://hugcoffee.co/collections/%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%89/products/
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____明治から昭和のリゾート地 興津・横砂
『しずおか別荘ものがたり』
1月25日(土)ー3月9日(日)
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