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ブエノスアイレス、優勝でバンザイ 〜COE2023 ランク1位に輝いたニカラグアのコーヒー豆ってどんなコーヒー…?〜

ニカラグアの"Buenos Aires"グループが所有する
ロスアルペスのコーヒーがカップオブエクセレンス、
通称COEと呼ばれる大会で見事1位に輝きました!バンザイ!!

この度、マヌコーヒー、オオカミコーヒー、ハグコーヒーの3社で同時リリースする運びとなりました!



Buenos AiresグループのCOE1位の貴重なコーヒーをリリースできることを誇りに思います

1位のコーヒー豆ってどんな豆なのか
どうやって1位に決まったのか
そしてブエノスアイレスグループとは一体何者なのか…?!

2024年4月上旬にわたしたちはニカラグアにあるブエノスアイレスグループ(以下略BA)の農園に赴きOlmanに直接お話を伺うことができました。



そのインタビューも踏まえて今回1位のロットをご紹介いたします


【COEとは】
スペシャルティーコーヒーの中でも特に品質が高いと20人〜30人の審査員によりセレクト、高品質として評価されたコーヒー豆のことをCOE(カップオブエクセレンスの略)と呼びます。
COEに入賞するとオークションにかけられ、高値で落札されます
そこで、COEでよく知られているのがパナマゲイシャ。
パナマのゲイシャ種(品種名)が過去最高落札値を出したことから始まったゲイシャブーム。その"芸者"の名前のユニークさからも日本でも注目されました。

その伝説の品種である"パナマ産ゲイシャ"の種(タネ)をBAグループの農園で育てたロットが今回優勝したのです!



【ブエノス・アイレス・グループ/CAFETALERA BUENOS AIRES】
ニカラグアのホンジュラスとの国境沿いに位置するBuenos Aires。現在は全部で10の農園を所有する生産者グループ。農園主はオルマン・ヴァジャダレス(Olman Vellederaz)氏。ヌエバ・セゴビア地区で10個の農園を運営しています。

父のEmilio氏が1960年代にホンジュラスから移住し、コーヒー農園をスタートさせました。
現在は息子たちである兄のEmilio氏が各農園の管理、弟のOlman氏がドライミルでクオリティコントロールを行なっています。


※右:Olman氏/ 左:父Emilio氏


兄:Emilio氏

【ロスアルペスというエリアについて】


BAグループが所有する、数ある農園の中の一つ、Monte Livano。
その頂上エリア、標高1600m以上に位置する区画のみをLos Alpesと呼んでいます。

気温は10-20度の間で安定しており降水量は年間2200mm。
山は豊かな自然に恵まれており、農園の近くには貴重な水源となる滝があります。
BAグループが所有する農園の中でも唯一の火山性の土壌でありコーヒーの栽培に適しています




※ Los Alpes1600mの景色


【今回のコーヒー豆について】
農園主のオルマンは今回の入賞ロットについて苦労した点をこのようにコメントしている。



『コントロールが難しかった。
自然の産物なのでまったく同じものは作れないが数値を測ることである程度まで近づけることはできる。しかし結局のところチェリーそのものが液体としての品質に大きく影響する』



今回使用されたコーヒー豆はあのゲイシャ種。
多彩な風味と繊細な味はゲイシャ種の特性ですがそれ故に繊細でライトボディになりやすい側面もあります。

高品質なコーヒーを作り出すことは彼らが得意とする分野です。
それは生産現場、品質管理から研究までに至るすべての過程において徹底的に管理をしていることに由来する

コーヒーの味の評価には8項目の評価基準があり、その中でも"クリーンカップ"の項目はBAグループにとってコーヒーを作る上で一番大切にしている要素でもあります。

風味を前面に押し出すとクリーンカップが悪くなりやすく、クリーンカップを優先すると風味が劣りやすい。
このどちらも損なわないようコントロールすることが彼らの課題だった。

ゲイシャ種の持つ素晴らしい風味やクリーンカップを損なわず、
micro oxygenation*と呼ばれる生産処理により、糖度15° / pH3.9 になるよう発酵をコントロールすることでコーヒーの味わいに"甘さ"と"ボディ'を補強し
"Los Alpesゲイシャ"を1位に押し上げました。





* micro oxygenation…ワインの製法(micro-oxygenation)にヒントを得て、醗酵工程中のタンク内へ酸素を注入する方法

今回のLos Alpesの優勝ロットに関してOlman氏は"ローズティーの風味"、"クリーンカップ"、"ボディ"が特徴であるとコメント。

あわせて、COE審査員がコメントした内容には様々な風味が明記されている

審査員がカップに感じた風味↓
Jasmine, Peach, Chocolate, Floral, Honey, Raspberry, Tropical Fruit, Bergamot, Berry, Black Tea, Blackberry, Clementine, Coconut, Cola, Complex fruit and floral, Fruit punch, Green Apple, Green Grape, Honeydew, Lemongrass, Lime, Nectarine, Orange, Passion Fruit, Pear, Peony, Rose, Stone Fruit, Strawberry, Sweet & Sugary, Tea Rose, Vanilla, Watermelon

※COE公式ページより抜粋
https://farmdirectory.cupofexcellence.org/listing/1-los-alpes-nicaragua-2023/

ひとつのコーヒーがこれほど豊かな風味を持っていることがとんでもなくやばい!!
アメイジ〜ング!!


【COE1位入手への道のり】
2020年hug coffeeのロースターが初めてmanucoffeeの現地視察に同行し、それをきっかけに2021年よりオリジナルロットの作成を行ってきました。
manucoffeeは2018年からはオリジナル・ロットの作成も行っています。
毎年改善されていく設備や農園の状況をみて、彼らの品質管理・コーヒー生産への情熱に感銘を受けています。
2023年のカップオブエクセレンスで1位と2位を同時に入賞するという快挙を達成した彼らのコーヒーを、どうしても私達のお客様に紹介したいという想いが叶い、今回1位のコーヒーを3社合同でのリリースすることとなりました。

生豆の調達にご協力くださったECOM JAPAN様、そして快く譲って頂いたNOZY COFEEの菊池様に心より感謝を申し上げます。

またとない機会です!
きっとこの一杯であなたもコーヒーの虜に。ぜひ体験してみてください


【3社合同COEコーヒー先行リリースパーティー】
4/26 (金)12:00〜20:00
場所:manucoffee クジラ店
静岡hugcoffeeからは酒井隆介、村松由佳子、manucoffeeとocami coffeeのスタッフ一同福岡でお待ちしてます!!!



【hug coffee COEコーヒーリリース開始日】
4/27 (土) 10:00〜
場所:hugcoffee西門町店

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